ガラクタのカタログ

エドワード7世 (1901-1910)

概要

ヴィクトリア期に引き続き、郵便インフラの拡充が急速に進んだのがこの時代。10年足らずの在位期間中にたくさんのポストが設置され、今でも全体の6%程度を占めているとか。100年以上前に造られたにもかかわらず、都心部も含めてかなりの数が残っています。後年大掛かりに補修されたものもあり、経年の割に状態が良いものも見受けられます。


ギャラリー

郵便ポスト

(2-1) ピラーボックスのデザインは先代の頃から大きく変わっていないように見えますが、実は内部が改良されており、手紙が中に引っ掛かって収集担当者が見落とさないような工夫がなされているそうな。外から見ても分からないですけどね。



郵便ポスト

(2-2) ロンドンの中心部でも頻繁に見かける、投函口が2つのタイプ。しかしこのポストはよく見ると紋章の輪郭が妙にはっきりしています(王冠部分と比べるとその差は歴然)。どうやら補修の際に新しくマークを作って貼り直したようです。



郵便ポスト

(2-3) 駅構内にあったウォールボックス。次の収集日を示すプレートの下にきちんとNext Collectionと書かれていました。投函物は基本的に月~土曜に1日1回収集され、この国にしては珍しく律義に毎日プレートを替えていきます。



郵便ポスト

(2-4) 2010年代に入ると自動改札機の設置が進み、駅の改札内にあるポストは利用客と収集担当者の双方にとって大変不便ということで、これを廃止して駅前にピラーボックスを新設する事例が増えているようです。



郵便ポスト

(2-5) 一風変わったスタイルのポスト。このタイプは建物ではなく歩道の上に設置されているのでピラーボックスの一種に見えますが、厳密にはウォールボックスに分類されます。これは今ではかなり稀少な存在になっているのではないかと思われます。