ガラクタのカタログ

トップナンバー特集1 国鉄・JR通勤形電車

通勤形車両とは、通勤・通学客の大量輸送に特化した車両であり、日本の場合は必然的に電車が大半を占める。一般的にドアの数は1車両あたり4つ(地方は3つ)で車内はロングシート、加減速性能に優れる代わりに最高速度はやや控えめというのが相場だが、近年は近郊型車両と統合して専ら一般形車両と称される。かつては形式名も十の位が0だったが、1990年代以降はこの法則が崩れている。


105系

車番:クモハ105-1
撮影地:中庄
撮影日:2013.3.25
記事作成:2024.7.6


岡山地区のお手軽撮影地として有名な中庄駅。例によって手抜き撮影に興じ、日が回ったので引き上げようとしたところにやってきた、福塩線の105系。せっかく青い帯を巻いていたのに、いい加減な1枚を撮っただけで終わったのが悔やまれる。岡山の電車の中では比較的新しい印象だったが、実は既に40歳を過ぎたベテラン車両。



車番:クハ105-1
撮影地:広島
撮影日:2014.11.25
記事作成:2024.7.6


國鐵廣島と揶揄されたこの地域に、227系の投入が迫っていた頃、出張ついでに広島駅でバルブ撮影。幼い頃に何度か見かけた、常磐線を走る103系の生き残りで、戸袋窓が埋められずに残っていたのも嬉しかった。この車両は元クハ103-1016で、103系時代は13年程だったのに対して105系時代は32年に及び、2016年に廃車となった。



107系

車番:クハ106-1
撮影地:鹿沼
撮影日:2012.12.23
記事作成:2024.7.6


宇都宮へ行った際、日光線の乗り潰しを兼ねて1枚撮影。何気なくカメラを向けたら第1編成であった。107系と言えば高崎地区のストライプ編成の印象が強いが、実はこちらが先輩。2000年代末期に茶色へイメチェンを図るも、5年足らずで全車引退。基本的には日光線の往復に留まったためか、最後まで影が薄い車両であった。



205系

車番:クハ204-1
撮影地:蘇我
撮影日:2010.3.10
記事作成:2024.7.6


2010年代前半まで長らく旧型車両の寄せ集め状態が続いていた京葉線。この205系も、同線が東京駅まで延伸された頃に投入されたグループではなく、山手線から左遷された古いもの。最初期に製造された二段サッシ窓を有する編成で、205系を日常的に見ていた私でも、この側面には古さを感じたものだった。2011年にひっそり引退。



E235系

車番:クハE235-1
撮影地:恵比寿
撮影日:2017.2.21
記事作成:2024.7.6


デビュー初日、山手線を一周する前に故障が発生して醜態を演じた伝説を持つ。運用復帰には約半年を要し、2本目が投入されたのは2年以上経ってからで、近年では珍しいほどに世間を騒がせた新車だった。ところで、今では電子レンジというあだ名が定着しているが、当初はiPod nanoなどと揶揄されていたのを覚えているだろうか。



E331系

車番:クハE331-1
撮影地:東浦和
撮影日:2014.3.25
記事作成:2024.7.6


2006年に1本だけ製造された試作車両。連接台車付き14両編成で、数々の新機軸が多く取り入れられていた。しかし試験は惨憺たる成績で、翌年に京葉線の営業運転に入るもすぐに離脱し、メーカーでの改修も空しく復帰と離脱を繰り返し、実働1年余りでお役御免。私が実物を目にしたのは、解体工場へ送られたこの時が最初で最後。



735系

車番:クハ735-201
撮影地:発寒中央
撮影日:2013.8.30
記事作成:2024.7.6


反対側の先頭車はクハ735-101。735系は全車が100若しくは200番台となっている。「近郊形」に分類するべきか迷ったが、デッキもないしロングシートだし、本サイトの記事の分量バランスを考え通勤形とした。731系などによく似るが、シンプルな側面が印象的。アルミニウム車体の試作車的な位置付けで、2本だけの少数派に留まる。



←トップナンバーの記録に戻る