ガラクタのカタログ

トップナンバー特集3 国鉄・JR特急形電車

JRにおける特急とは、都市間を連絡する有料の中・長距離列車のことを指す。現代の特急形車両は、基本的に片側に1又は2つの扉があり、普通車でもリクライニングシートが設置されている。国鉄時代はサービスが全国的に画一化されていたが、JR化後は各地のニーズに合わせた特急形車両が投入されており、旅行者の目を楽しませてくれる。しかし、近年は新幹線の発展に伴い、在来線特急は漸減傾向にある。


185系

車番:クハ185-1
撮影地:新子安
撮影日:2011.7.12
記事作成:2025.1.26


首都圏最後の国鉄特急電車故か、2020年代にはやたら注目を集めた車両だったが、この頃はごくありふれた存在。当時は被写体としての価値がほぼゼロだったことが、このいい加減な撮り方からも窺える。リニューアルがされる前(1990年代まで)は、特急とは名ばかりの酷い内装で、利用客から忌み嫌われており、私も苦い思い出がある。



E257系

車番:クハE257-101
撮影地:武蔵境
撮影日:2012.2.20
記事作成:2025.1.26


反対側はクハE256-1。この編成は改造され現在は東海道線で運用中。E353系に統一されて久しい中央線特急も、当時は季節臨を含めて3種類の車両があった。E257系はその中では恐らく最も地味な存在で、白が基調のデザイン故にあまり映えなかったと記憶。そういえば、増結用の付属編成は結局1回も撮らずに終わってしまった。



E261系

車番:クロE260-1
撮影地:新子安
撮影日:2020.3.18
記事作成:2025.1.26


鳴り物入りで登場した豪華特急で、JR東日本の車両としては久しぶりに内外共に気合の入った新型車両という印象で、メタリックな青い塗装も目を引く。外国人観光客の誘致も意識した仕様だったが、登場直後にコロナ禍で不遇の時期を過ごすことに。近年はインバウンド需要の急増もあり、当初の目論見通りに成功を収めているのだろう。



273系

車番:クモロハ272-1
撮影地:伯耆大山~岸本
撮影日:2024.2.12
記事作成:2025.1.26


日本に残る最後の国鉄特急電車381系を置き換えた273系。この頃は「やくも」としてデビューする約2カ月前で、休日にも乗務員訓練が行なわれていた。乗り心地がかなり改善したこともあってか、乗客数は当初予測を上回ったとの報道も。ブロンズ色の車体は、日向と日陰、あるいは昼と夜で全く発色が異なり、撮影者にとっては難易度が高い存在。



287系

車番:クモハ287-1
撮影地:谷川~下滝
撮影日:2015.9.14
記事作成:2025.1.26


終焉間近の381系「こうのとり」を撮りに来た時、偶然目の前を通過した287系を撮ったらトップナンバーであった。2010年代以降に登場したJR西日本の特急電車は、かなり見栄えの悪い車両が多いと言わざるを得ない。もっとも、乗ってしまえば外見など関係ないので、実用本位と言い換える方が妥当かもしれない。



E353系

車番:クハE352-1
撮影地:西荻窪
撮影日:2017.1.31
記事作成:2025.1.26


今では中央線特急として定着したE353系だが、難しい路線環境故か調整にかなり手間取り、1本目の投入から営業運転開始までには2年以上を要した。撮影当時も性能確認の試運転が続けられており、客を乗せて走る日は来るのだろうかと訝しんだものである。試作車の当編成は量産車と違い若干窓のデザインが異なるらしいが、この写真ではよく分からない。



371系

車番:クモハ371-1
撮影地:千歳船橋
撮影日:2011.9.27
記事作成:2025.1.26


小田急直通用にJR東海が特急「あさぎり」用に製造した車両で、2階建て車両と相まって100系新幹線を思い起こす。7両編成1本だけの唯一無二の存在だったが、あの頃は今ほど極端に人が集まることも少なく、あまり話題になっていなかった。当時の私は撮り鉄初心者で、もう少し綺麗な写真を撮り直しておけば良かったと悔やまれる。



373系

車番:クモハ373-1
撮影地:静岡
撮影日:2016.9.9
記事作成:2025.1.26


かつては東京駅にも顔を出していたが、今は静岡・豊橋エリアの活躍が主。この頃の「ホームライナー」は前面に文字だけの素っ気ないもので、絵入りのヘッドマークが用意されたのはこのすぐ後のこと。373系は、デッキがないため特急形としては二流と蔑まれてきた車両だが、3両編成という小回りの利きが重宝されているようにも感じる。



489系

車番:クハ489-501
撮影地:西船橋
撮影日:2010.3.20
記事作成:2025.1.26


反対側はクハ489-1。国鉄特急黄金時代のボンネットスタイルを残した極めて貴重な車両。金沢に所属する489系は、急行「能登」の廃止後も定期的にディズニーランドへ顔を出していた。ボンネット車両が実際に走っているのを私が見たのはこの一度きりで、撮り鉄1年目故にまともな写真は撮れずじまいだったが、今となっては良い思い出でもある。



E653系

車番:クハE652-1
撮影地:北小金
撮影日:2012.5.13
記事作成:2025.1.26


特急「フレッシュひたち」は色とりどりのE653系で運用されていたが、残念ながら全ての色をまともに揃えることは出来ずに終わった。私が住んでいる場所から常磐線は大変に行きづらく、今も昔も順光写真を撮るのは困難を極めるのがもどかしい。ところで、水戸駅のホームにあったE653系風の売店は、今でも営業しているのだろうか。



885系

車番:クモハ885-1
撮影地:吉塚
撮影日:2022.5.17
記事作成:2025.1.26


特急「ソニック」と思われるが定かではない。個人的に885系は特急「かもめ」のイメージが強く、大変に乗り心地が悪くて良い思い出がないのだが、「ソニック」ならまた印象は変わるのだろうか。先頭部はサッカーボールを彷彿とさせるデザインで、JR九州らしく形状が凝っており、珍しくセンスの悪いゴテゴテした塗装ではない。



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